↓↓もっとすごい記憶術はこちら

記憶術の心理学:学習原理

記憶術の心理学

記憶術ないし記憶技法の背景にある基本的学習原理
 Higbee (1977) は,学習の原理に関する心理学者による研究成果の中で学習や記憶の基本的原理の重要なものとして,有意味化,組織化,連想,視覚化,注意,興味及びフィードバックの7項目を挙げ、記憶術の技法においてはそれらの原理が活用されていることを指摘しています。

 (1)有意味化 meaningfulness:たとえ有意味度の低い材料であっても、記憶術のルール(置き換え法など)を採用することによって、有意味度の高い材料に変換すること。

 (2)組織化 organization :すべての記憶術のシステムは、材料を記憶したり想起するのに有効なシステマティックな方法を提供するもの。図書館の書籍の検索方法が大変組織的になっているのを例にとってみると理解しやすいですね。

 (3)連想 association :連想の原理は、すべての記憶術のシステムにおいて基本的な原理である。連鎖法では,項目と項目とが連想で結合されます。場所法、かけくぎ法、音声システムにおいても、すでに記憶されている材料と学習したいと思う新しい材料とを連想で結合するものです。

 (4)視覚化 visualization:視覚的イメージをつくることは、記憶術のシステムにおいて中心的な役割を果たしています。連鎖法は視覚的になされるからである.たとえば、「猫」と「ねずみ」を連鎖法による視覚的イメージで結合するとすれば、「猫がねずみを食っている」視覚的イメージを描くことによって可能です。

 (5)注意 attention :不注意のためにはじめから記憶していないことは忘れた(忘却した)とはいえない。「一万円札に描かれている人物はだれか」を問われた時に、正しい答え(福沢諭吉)を言えない人は多い。忘れたのではなくて、最初から記憶していない(不注意のために)からである。したがって、「注意」は効果的記憶にとって、重要であるといえます.

 (6)興味 interest:興味の有無は、注意とも密接な関係があります。興味のあることには注意が向けられ、記憶されます。

 (7)フィードバック feedback:学習において、フィードバック(結果の知識)は2つの効果をもちます。1つは、学習の結果を知ることによって、興味を持続することができること、2つ目は、誤った部分を修正しようとする努力を喚起することができることである。

 上記の7つの学習ないし記憶原理は、われわれが実施している広義の記憶療法においても重要な原理であり、それらの原理を充足することによる心理的効果は無視することはでません。
タグ:記憶術